視覚障がい者のためのVoiceOver入門講座テキスト:第3単元

第3単元 さまざまなジェスチャーと電話番号の連絡先への登録

姫路デジタルサポート
2025.06.4
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目次

はじめに

第1、2単元は、ジェスチャーでの操作を最小限にし、Siriで操作を行いました。第3単元からは、ジェスチャーの実用的な使い方を学習します。

中級者でもジェスチャーを失敗することがありますが、意図したジェスチャーを一発で決めることが大切です。そのためは、よく練習することです。ジェスチャーの一つであるローターの操作は難しいので、中級になってから学習すべきだという意見もあります。しかし、ローターは便利な機能なので、本入門講座では敢えて入門者にも学習していただきます。

VoiceOverユーザーは、Siriで電話をかける場合が多いので、連絡先への電話番号の登録は、入門者にとっても必須の作業と言えます。

3-1 さまざまなジェスチャーを使う

(1) ジェスチャーとその機能の一覧

ジェスチャーとその機能の一覧を次に記します。この一覧以外にもジェスチャーはありますが、使用頻度などを考慮して割愛しています。

■一本指
  • ・タップ(項目の読み上げ)
  • ・ダブルタップ・スプリットタップ(選択、実行)
  •  どうしてもうまくできない方は調整できます。
  • ・ダブルタップ&キープ(削除キーで複数文字の削除、アプリのメニュー)
  •  トリプルタップも同じ機能です。
  • ・左右スワイプ(項目の移動)
  • ・上下スワイプ(調整可能項目、ローター)
■2本指
  • ・タップ(読み上げ一時停止・開始)
  • ・ダブルタップ(電話を取る、音声入力、音楽開始・終了)
  • ・トリプルタップ(項目セレクターを開く)
  • ・上下スワイプ(自動で読み上げ)
  • ・スクラブ(ページを戻る)

2本指で素早くアルファベットのZの文字を書きます。または、消しゴムでゴシゴシするように、素早く2本指で右スワイプ、続けて左スワイプ、右スワイプを行います。

■3本指
  • ・タップ(ページ数、カーソルの位置など状況説明)
  • ・ダブルタップ(ボイスオーバーの消音・消音解除)
  •  ※ズーム機能を使用している場合は、トリプルタップ
  • ・トリプルタップ(スクリーンカーテンのオン・オフ)
  •  ※ズーム機能を使用している場合は、4回タップ。
  • ・4回タップ(直前に読み上げた内容をクリップボードにコピー)
  • ・左右スワイプ(ページの左右移動)、
  • ・上下スワイプ(ページの上下移動)
親指から薬指までの4本を使って、4本指タップを行なっている写真。
図 4本指タップをしている写真
■4本指
  • ・タップ(最初、最後の項目へ移動)
  • ・ダブルタップ(ジェスチャー練習)
アドバイス)4本指の使い方

4本指タップは、最初または最後の項目に移動できるため、使用頻度が比較的高いです。しかし、画面に4本指が入り切らないことから、失敗することも多いです。

そこで、4本の指が入るように本体を傾けるのもよいでしょう。また、親指から薬指の4本を使っているユーザーもいます。

補足1)ダブルタップの間隔

ダブルタップがどうしてもうまく行かない方は、VoiceOverの設定でダブルタップの間隔を長くすることで苦労せずにダブルタップができることがあります。詳細は「3-1(2)ジェスチャーに関する設定」をご覧ください。

補足2)拡大している場合

ズーム機能の拡大の切り替えに3本指ダブルタップを使用します。そのため、通常の読み上げオン・オフはトリプルタップ、スクリーンカーテンのオンオフは4回タップ、クリップボードへのコピーは、5回タップと、通常より1回多くタップする必要があります。

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(2) ジェスチャーを練習する

次の練習課題に従ってジェスチャーの練習を行いましょう。

練習1)項目を移動、ページを移動
  • ・設定アプリを起動して、項目を順に読んで行きましょう。または、逆順に読んでいきましょう。
  • *右スワイプ、左スワイプで進みますが、確実に1項目ずつ移動していますか。意図しない項目に移動していませんか。サポーターにチェックしてもらいましょう。
練習2)自動で最初の項目から読み上げ
  • ・設定アプリを起動して、最初の項目から自動で順に読ませましょう。
  • ・適当なところで、一旦止めましょう。
  • ・そこから、再度自動で順に読ませましょう。
  • *それぞれ、2本指上スワイプ、2本指タップ、2本指下スワイプを使いますが、うまくできましたか。
練習3) ページの縦移動
  • ・設定アプリを起動して、2ページに移動しましょう。
  • ・最後のページに移動しましょう。
  • *3本指上スワイプを使いますが、うまく移動できましたか。
練習4)読み上げオン・オフとスクリーンカーテンのオン・オフ
  • ・読み上げをオフにしてみましょう。次に、オンにしましょう。
  •  3本指のダブルタップはうまくできましたか。
  • ・スクリーンカーテンをオンにしましょう。次に、オフにしましょう。
  • *通常スクリーンカーテンをオンにしてiPhoneを使用しているユーザーも少なくありません。ただ、トリプルタップがうまくいかずに、読み上げがオフになることもあるので、注意が必要です。
練習5)スクラブでページを戻る
  • ・設定アプリを起動して、「アクセシビリティ」ボタンまで右スワイプで進み、ダブルタップします。
  • ・「アクセシビリティ」画面から設定画面に戻りましょう。
  • *戻る方法はいろいろありますが、2本指スクラブで戻ります。うまくできましたか。
練習6) ページの最初の項目、最後の項目への移動
  • ・設定アプリを起動して、設定画面の最後の項目に移動しましょう。
  •  最後の項目は何という項目でしたか。
  • ・次に、設定画面の最初の項目に移動しましょう。
  •  最初の項目は何という項目でしたか。
  • *画面の下半分、または、上半分で4本指タップを使いますが、うまくいきましたか。

(3) アップリスイッチャー

アプリで作業を終えると、ホームボタンを押す、または、画面下端から短い上スライドをすることで、アプリ画面が消え、ホーム画面が現れます。アプリは終了したようにみえますが、実はアプリは終了したのではなく、中止しているだけです。

アプリスイッチャーを使って、中止しているアプリを素早く切り替えることができます。中止しているアプリに切り替えると中断したところから再開できます。また、中止しているアプリを終了させる場合にもアプリスイッチャーを使います。

アプリスイッチャーを開いている。画面上では、中断しているアプリがいくつか重なって表示されている。
図 アプリスイッチャーを開いている画面
■アプリスイッチャーを開く

ホームボタンがある機種とない機種とでは、操作方法が異なります。

<ホームボタンがある機種>

  • ・ホームボタンを素早く2回押しします。「アプリスイッチャー」との読み上げがあります。

<ホームボタンがない機種>

  • ・画面の下端から人差し指を上にスライドさせます。ポコポコポコとサウンドが鳴った後、指を離します。本体の振動で判断するなら、2回の振動の後指を離します。
  • ・このジェスチャーは、ロック解除に使用する「画面下端から短い上スライド」よりも長くスライドさせます。このテキストでは、このジェスチャーを「画面下端から長い上スライド」と呼ぶことにします。
■アプリを切り替える
  • ・3本指右スワイプをすると、直前に起動していたアプリの名称の読み上げがあります。
  • ・さらに、3本指右スワイプすると、その前に起動していたアプリの名称の読み上げがあります。
  • ・さらに3本指右スワイプを繰り返すと、これまでに起動していたアプリに移動することができます。
  • ・切り替えたいアプリのところで、ダブルタップを行います。
  • ・そのアプリが中断された状態で再開できます。
■アプリを終了させる

中止されたままのアプリが多くなり過ぎると、メールアプリで過去のメッセージが読めないなどのトラブルが生じることがあります。そこで、適当な時期に、中止されたアプリを終了させる必要があります。

また、アプリが反応しなくなった場合も、アプリスイッチャーでアプリを終了させて、再度、起動します。

手順は次のとおりです。

  • ・アプリスイッチャーを起動して、3本指右スワイプで目的のアプリの名称が読み上げられるまで進みます。
  • ・終了させたいアプリの名称の読み上げられると、3本指で上スワイプすると、そのアプリが終了します。
練習)中断しているアプリすべて終了させます。

すべてのアプリを終了させてから、再度、アプリスイッチャーを開くと、「項目がありません」と読み上げます。

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3-2 VoiceOverをもっと使いやすく

VoiceOverを快適に使用するための設定について学習します。

VoiceOverの設定画面に、読み上げ速度を調整するスライダー、発話サポート、詳細度などのボタンが表示されている。
図 VoiceOverの設定画面(1)

(1) 読み上げに関する設定

■VoiceOverの設定を行う画面
  • ・設定アプリを起動します。
  • ・右スワイプを約10回行い、「アクセシビリティ」ボタンまで進み、ダブルタップします。
  • ・右スワイプを3回行い、「VoiceOverオン」ボタンまで進み、ダブルタップします。
  • ・「VoiceOver切り替えボタン」オンと読み上げます。この画面がVoiceOver画面です。

この画面に達するための道順をこれから次のように表記します。

「設定」>「アクセシビリティ」>「VoiceOver」

また、Siriに「VoiceOverの設定を出して」とリクエストすると、この画面が表示されます。

VoiceOverで必要なほとんどの設定をこの画面で行います。この画面にどのような設定項目があるか、覚えておくとよいでしょう。

■読み上げ速度

 VoiceOvverの読み上げ速度を調整します。

  • ・右スワイプで「読み上げ速度調整可能」まで進みます。
  • ・調整するには、上スワイプまたは下スワイプを行います。
  • ・確実に聞き取れる速度に調整しましょう。

なお、次の節の「ローター」を使えば、どの画面にいても調整ができるので、ローターで調整する方がよいでしょう。

■発話サポート
読み上げ(発話サポート)画面では、主音声の音声エンジンや読みかたを設定できる。
図 VoiceOverの設定の読み上げ画面

発話サポートでは、VoiceOverの音声と読みかたの設定ができます。

<主音声>

 ここでは、高品質の音声エンジンを選択してみましょう。

  • ・右スワイプで「Kyoko 日本語(日本)」ボタンに進み、ダブルタップします。
  • ・「声 Kyoko」ボタンをダブルタップします。
  • ・「Kyoko(拡張)」ボタンまで進み、ダブルタップして、これを選択します。
  • ・ダウンロードが始まります。
  • ・ダウンロードが終わると、2本指スクラブで戻り、「Kyoko(拡張)」になっていることを確認します。
  • ・右上の「再生」ボタンをダブルタップして、Kyoko(拡張)の音声を聞いて、みます。
  • ・さらに、2本指スクラブで戻ります。

<読みかた>

  •  ・右スワイプで「読みかた」ボタンまで進みます。

「読みかた」ボタンをダブルタップすると、間違った読みかたをする単語に、正しい読みかたを登録することができます。そのままでは、「四国」を、「よんこく」と読んでしまいますが、読みかたを「しこく」と登録することで、正しく読み上げるようになります。

なお、入門講座では読みかたの登録の練習は行いません。

■詳細度

「詳細度」項目では、句読点の読み方、コントロールの読み方を変えることができます。

<句読点と記号>

  • ・詳細度ボタンをダブルタップします。
  • ・右スワイプで「句読点と記号」ボタンをダブルタップします。
  • ・「現在有効な句読点グループ 一部」ボタンとの読み上げがあります。

 一部とは、句読点や記号をすべて読み上げると内容を理解しにくいので、一部の記号だけを読み上げます。一部になっていることを確認します。

<ヒントを読み上げる>

「ヒントを読み上げる」切り替えボタンがオンになっていることを確認します。ボタンやリンクなどコントロールを読み上げた後、操作方法を説明します。初心者や中級者には、「ヒント」ボタンをオンにしておくのがよいでしょう。

補足) コントロールの種類の読み上げタイミング

詳細度の中に、「コントロール 後に読み上げ」という項目があります。

コントールを読み上げる場合、コントロールの名前を読み上げた後に、コントロールの種類を読み上げます。例えば、「戻る」と読み上げた後に、「ボタン」と読み上げます。

この順序を逆にすることができます。その場合、「前で読み上げ」をダブルタップして、選択します。

(2) ジェスチャーに関する設定

■コマンド

「コマンド項目では、先に説明したジェスチャーを、自分好みに割り当てを変更することができます。ここでは設定の変更をせず、どのようなことができるかを確認するだけにします。

VoiceOverの設定画面の下半分が表示されている。ローター、大きいカーソルを使用、ダブルタップのタイムアウトなどの項目が表示されている。
図 VoiceOverの設定画面(2)
■ローター

「コマンド」ボタンをダブルタップし、さらに「タッチジェスチャー」をダブルタップします。ジェスチャーに割り当てられた機能が一覧表示されています。割り当てられていないジェスチャーに新しいナビゲーションを割り当てることができます。

次の節で「ローター」操作の練習を行いますが、ローターを回転させると、回転に合わせて項目が読み上げられます。その項目の数は必要最小限にするのが効率的です。この設定では、表示する項目を選択することができます。

  • ・「ローター」ボタンをダブルタップします。
  • ・「ローター項目」ボタンをダブルタップします。
  • ・右スワイプで進むと、選択中の「文字」、選択中の「単語」などとよみ上げます。
  • ・選択していない項目は、項目を読み上げるだけです。
  • ・ダブルタップすると、選択中になり、再度、ダブルタップすると、選択が外れます。

このようにしてローターに表示する項目を選択します。当面、必要な項目は、「文字」「単語」「行」「テキスト選択」「見出し」「リンク」です。それぞれ選択中になっていますか。

■大きいカーソルを使用

「大きいカーソルを使用」ボタンをオンにすると、カーソルが太く表示され、確認が容易になります。

■ダブルタップのタイムアウト

ダブルタップが難しい方は、ダブルタップの間隔を長くすることで、やり易くなります。どうしてもダブルタップができない人には、デフォルトの0.3秒を、0.5秒に上げてみましょう。

手順は次のとおりです。

  • ・「ダブルタップのタイムアウト」ボタンに移動します。
  • ・「0.3秒」と読み上げがあります。
  • ・ダブルタップをします。
  • ・右スワイプで「増やす」ボタンまで移動し、ダブルタップします。
  • ・まず、0.5秒程度に設定して、ダブルタップがし易くなったかどうか確認します。

なお、1秒以上に設定すると弊害もあるので、素早くダブルタップができるよう練習することが大切です。

補足)背面タップの設定

「コマンド」の中の「タッチジェスチャー」画面には、最後の項目として「iPhoneの背面」ボタンがあります。本体の背面のダブルタップやトリプルタップに、特定のナビゲーションを割り当てることができます。例えば、操作が難しい、コントロールセンターやステータスバーへの移動などを割り当てるとよいでしょう。

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3-3 ローターとは

ローターを使ってVoiceOverの動作を変更できます。VoiceOverの音量や読み上げ速度を変更したり、指示した方法で項目を移動したりすることができます。

(1) ローターを回してみる  

写真では、親指と人差し指を使って、ローターを回している。
図. 画面上でローターを操作している写真

2本の指を画面上で回転させます。画面上で親指と人差指をやや離し、少し立てるように置き、2本の指を画面に触れたまま回転させます。回転すると、例えば、「文字」「単語」「行」などと項目が読み上げられます。目的の項目が読み上げられた後、上または下スワイプで、移動をしたり、設定を行ったりします。

うまく回転しましたか。

アドバイス1)ローターの回し方

ローターの回し方は難しく、サポーターから適切なアドバイスを受けましょう。例えば、「手首も使って回す」「親指を意識的に上に上げる」「同時に本体を反対に回す」「ペットボトルの蓋を回すように」など、アドバイスもいろいろあります。

どうしてもできない場合は、両手を使います。両手の人差し指を使って、一方の指は上スワイプ、同時に反対の指は下スワイプをすると、うまく回転します。

アドバイス2)小刻みに、逆回転も

ローターは、大きく回しても1項目しか移動しないので、指の回転は最小限(45度程度)とし、小刻みに何度も行うのがコツです。

また、読み上げられる項目は、同じ順で読み上げられます。場合によっては逆回転させる方が早いこともありますので、逆回転の練習もしておきましょう。

誤動作を防ぐため、ローター操作の都度、画面から指を離すことも大切です。

(2) ローターを使ってみる

■読み上げ速度の変更

VoiceOverの読み上げ速度を変更します。

  • ・ローターを、「読み上げ速度」と読み上げるまで回転させます。
  • ・下スワイプすると、「○○%」との読み上げがあります。
  • ・上または下スワイプを行い、聞き取りやすい速度に調整します。
■移動単位の設定

連絡先アプリを起動し、自分の名前まで右スワイプで移動します。

  • ・ローターを、「文字」まで回します。
  • ・下スワイプすると、名前の最初の1文字について詳細な説明があります。
  • ・さらに、下スワイプすると、次の1文字について説明があります。
  • ・自分の名前の最初の文字を読むまで、上スワイプを行います。

単語単位で移動します。

  • ・ローターを「単語」まで回します。
  • ・下スワイプすると、単語単位で移動することを確認します。
  • ・ここでは、ローターを回しても「行」が現れませんが、複数行の文の場合、「行」が現れます。行単位に読み上げます。

「文字」「単語」「行」は、テキストフィールドでの編集時に使用します。

また、ローターを「見出し」「リンク」に合わせて、下スワイプをすると、普通の項目を飛ばし、見出し項目またはリンク項目に移動します。電話番号もリンク項目なので、電話番号を探すのに適しています。

アドバイス1)ローターの使用後

「音量」「入力モード」などのローター使用後は、「行」に合わせてから次の作業に移りましょう。ローターを「音量」に合わせたままにしていると、知らないうちに意図せず、下スワイプをしてしまい、音量が小さくなったりします。

アクセシビリティ画面で、ローターを使って「見出し」読みをしている。「視覚サポート」の次は、「身体機能と動作サポート」と読み上げる。
図 設定アプリのアクセシビリティ画面での見出し読み
アドバイス2)ローター項目が出てこない

ローターをいくら回しても、目的のローター項目が出てこないことがあります。例えば、「編集」という項目は、テキストフィールド以外では出てきません。このように、表示されるローター項目は、現在開いているページやカーソルの位置に依存します。

目的のローター項目が出てこない場合、右スワイプでカーソルを移動させてから、再度トライしてみるのもよいでしょう。

練習)「見出し」読み
  • ・設定アプリの「アクセシビリティ」画面を開きます。まず、右スワイプでどのような項目があるか確認しましょう。
  • ・今度は、ローターの「見出し」に合わせて、下上スワイプで進んでみましょう。
  • *普通の項目を飛ばして、読んでいるのが確認できましたか。「見出し」読みは長い文書やページを読む場合に適しています。残念なことに、「見出し」項目が適切に配置されているアプリは少ないのが現状です。

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3-4 履歴の電話番号を連絡先に登録

電話番号は音声入力できますが、記憶することが負担になります。履歴画面から詳細情報画面に移動すると、電話番号が自動的に保持されます。また、連絡先の姓と名は音声で入力できます。

詳細画面の上部に、履歴画面から保持された電話番号が記載されている。画面下部に、新規連絡先を作成ボタンが表示されている。
図 電話履歴画面から移動した詳細画面
■履歴画面から詳細画面に

履歴画面を表示させ、詳細画面に移動します。

  • ・電話アプリを起動します。
  • ・画面下部からダイレクト法(なぞり法)でタブバーを探ります。
  • ・履歴タブをダブルタップします。
  • ・画面上半分を4本指でタップし、最初の項目に移動します。
  • ・右スワイプでこれから連絡先に登録する電話番号を探します。名前を読み上げる相手は登録済みです。
  • ・目的の電話番号のところで、「詳細情報」と読み上げるまで、下スワイプを行います。
  • ・ダブルタップします。詳細情報画面が表示されます。
  • ・詳細情報画面にて、「新規連絡先を作成」ボタンまで右スワイプを約10回程度行います。
  • ・ダブルタップします。新規連絡先画面が表示されます。
■新規連絡先の編集

まず、新規連絡先の構造を確認します。

  • ・右スワイプで進み、次のテキストフィールドを確認します。
  •  「テキストフィールド 編集中 姓」
  •  「テキストフィールド 姓フリガナ」
  •  「テキストフィールド 名」
  •  「テキストフィールド 名フリガナ」
  • ・さらに進むと、「会社」「会社名フリガナ」があります。
  • ・続いて、「電話」「090 XXXX XXXX」があります。
  • ・右スワイプで進むと、「メールを追加」ボタンがあります。
■姓と名の入力
新規連絡先画面の中央に、姓とフリガナ、名とフリガナのテキストフィールドが配置されている。
図 新規連絡先画面の姓と名のテキストフィールド
  • ・左スワイプで、「テキストフィールド 姓」に戻ります。
  • ・編集中でない場合は、ダブルタップで編集中にします。
  • ・姓を音声入力します。
  •  2本指ダブルタップし、姓を発話した後、すぐに、2本指ダブルタップで音声入力を閉じます。
  • ・右スワイプして、フリガナが入力されていることを確認します。
  • ・右スワイプをして、名も同じように入力します。
  • ・画面右上の「完了」ボタンをダブルタップし、データを保存します。
  • ・さらに、2本指スクラブをして、履歴画面に戻ります。
  • ・電話番号が登録した名前に変わっていることを確認します。
練習1)連絡先に電話番号を登録しましょう。
  • ・履歴画面を開き、名前ではなく電話番号で記載されているところを探しましょう。
  • ・そこから、詳細画面に移動し、さらに、新規連絡先画面に移動し「姓」と「名」を入力しましょう。
  • *うまくできましたか。連絡先画面で入力をした後、画面右上の「完了」ボタンを押し忘れていませんか。
補足)連絡先の行方不明

連絡先の姓と名は、それぞれ漢字とフリガナ(カタカナ)のテキストフィールドがあります。フリガナが記入してあるかどうか必ず確認しましょう。

フリガナのテキストフィールドが未記入の場合、連絡先の五十音順やアルファベット順の欄に表示されず、番外に登録されます。五十音順で検索してもヒットせず、行方不明になってしまいます。

 

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