2021年12月10日

1 団体のミッション

スマートフォンやパソコンは、視覚支援・歩行支援など障がいの一部を補償する機能を持っていることから必須の生活ツールとなっています。しかし、厚生労働省の調査(2016年)によると、65歳未満の視覚障がい者のスマートフォン・タブレット端末の利用者は24.7%と低く、65歳以上では1.7%とさらに低い割合になります。このことから約8割以上の人がICTを有効に使っていないと推測されます。

ICT機器を有効に活用できる視覚障がい者は、ある意味において豊かなくらしができますが、ICT機器が使えない人は、それらの恩恵を享受することができません。このような格差をデジタルデバイドと言います。国、自治体をはじめ、社会全体のデジタル化が進められている今日、視覚障がい者のデジタルデバイドの解消を進めていくことが強く求められています。

そこで、私たちは視覚障がい者を対象にICTスキルを身につける学習の場として講習会や相談会を提供することによって、社会参加や豊かな生活を促進するとともに、デジタルデバイドの解消を目指します。

2 基本理念

  • ・「デジタル社会への参加において障がい者誰一人取り残さない」をミッションとして、ICTサポート活動を展開します。
  • ・会員全員が運営に参画できることを基本とし、視覚障がい者の経験や意見を大切にし、活動に反映させます。
  • ・「サポートを受けた人」が「サポートをする人」に成長し、講師やサポーターとして活躍することが望まれ、そのような好循環を生む環境づくりに努めます。

3 活動方針

  • ・会員全員が参加する運営会議にて活動方針や具体的な活動について決定します。
  • ・パソコンやiPhone、その他支援機器の使い方についてサポートを行います。当面はiPhoneのサポートに限定します。
  • ・サポーター等ボランティアは、毎月開催する勉強会において、互いに情報共有を行うともに、ICTサポート技術について習得します。なお、サポーターは障害の有無を問いません。
  • ・講習会や相談会を定期的に開催し、視覚障がい者の立場に立ったきめ細かなサポートに努めます。また、楽しく学べる、理解しやすい説明、講習会後のフォローアップなど、ドロップアウトを出さない工夫や学習者の動機付けを強化するような講習会や相談会を目指します。
  • ・視覚障がい者がアクセスできない「アクセシビリティ」の問題についても、積極的に情報発信と情報共有を行います。
  • ・全国のサポート団体のほか、当事者団体と連携を深め、新しいサポート方法の開発や社会システムへの支援技術の導入などについても積極的に参画します。
  • ・支援活動は原則、無償ボランティアとし、「無理せず、できる時間に、できることを行う」ことを基本とします。

4 本団体について

(1) 発足

2021年5月から活動を始め、12月10日の総会によって正式に発足

(2) 構成

本団体は、サポーター等ボランティアの個人会員によって構成されます。ボランティア登録を行うことにより入会できます。

(3) 具体的な活動内容

(4) 事務局・連絡先 

  • 〒670-0826 姫路市楠町9番地
  • Tel: 0792-28-5856(栗川)

(5) 役員

  • 代表: 榿(はりのき)隆子
  • 副代表: 高谷 郁夫
  • 監査: 奥田 美奈子
  • 事務局長: 栗川 隆宏
  • 事務副局長: 井本 清江
  • 会計: 陸井(くがい)薫
  • チーフサポーター: 安倍勢津雄
  • 広報部: 栗川隆宏 陸井薫 稲益陽子