VoiceOver操作 資料1
2021年8月4日
目次
本文
1 ジェスチャの一覧について
iPhoneのVoiceOverで使用するジェスチャの一覧をアクションの種類別に次に記します。
現在、設定されているジェスチャは、次の設定アプリのページを右スワイプで進んでいくと知ることができます。
「設定」->「アクセシビリティ」->「VoiceOver」->「コマンド」->「タッチジェスチャ」
ジェスチャは一部ユーザーがカスタマイズできます。新しいジェスチャを登録する方法は、次のページを参考にしてください。
VoiceOver操作のヒント(新しいジェスチャを登録する)のページへ
次のジェスチャ一覧のうち、*マークが付いているジェスチャは、標準では登録されていませんので、事前に登録しておきます。
(1) 画面上の項目を移動する/読み上げる
項目は、原則、上から下へ、左から右へ順に移動します(シリアル操作)。
- ・アクション: ジェスチャ
- ・項目を選択して読み上げる: 項目を1本指でタップまたはタッチ
- ・次の項目に移動する: 右に1本指でスワイプ
- ・前の項目に移動する: 左に1本指でスワイプ
- ・画面上の最初の項目に移動する: 画面の上部近くを4本指でタップ
- ・画面上の最後の項目を移動する: 画面の下部近くを4本指でタップ
- ・先頭から画面全体を読み上げる: 2本指で上にスワイプ
- ・選択した項目から画面全体を読み上げる: 2本指で下にスワイプ
- ・読み上げを一時停止する/続行する: 2本指でタップ
- ・リスト内の位置や選択状況など追加情報を読み上げる: 3本指でタップ
- *次の1文字を読み上げる: 2本指で右スワイプ(ローターを文字にセットするのと同じ)
- *前の1文字を読み上げる: 2本指で左スワイプ
- *ステータスバー項目に移動する: 4本指で上スワイプ
- ・通知センターに移動する: ステータスバーコードに移動し、3本指で下スワイプ
- ・コントロールセンターに移動する:ステータスバーコードに移動し、3本指で上スワイプ
- ・項目を直接読み上げる(選択する): ダイレクト操作(画面上をなぞっていく)。項目の位置がおおまかに分かっている場合はダイレクト操作の方が早い操作ができます。例えば、画面の上部左には「戻る」ボタンがあるなど。
(2) 上/下/左/右にスクロールする
次のを使用して、別のページに移動します。
- ・アクション: ジェスチャ
- ・1ページ分上にスクロールする: 3本指で下にスワイプ
- ・1ページ分下にスクロールする: 3本指で上にスワイプ
- ・1ページ分左にスクロールする: 3本指で右にスワイプ
- ・1ページ分右にスクロールする: 3本指で左にスワイプ
(3) 項目にアクションを実行する
VoiceOverジェスチャを使用して、項目にアクションを実行します。
- ・アクション: ジェスチャ
- ・項目を選択する: 1本指でタップ
- ・選択した項目を有効にする: 1本指でダブルタップ、または、スプリットタップ(1本の指で項目にタッチしたまま、別の指で画面をタップします。)
- ・選択した項目をダブルタップする: 1本指でトリプルタップ
- ・スライダ(音量など)を調整する: スライダをタップして選択してから、1本指で上または下にスワイプする。
- ・現在のアクションを開始または停止する(音楽を再生/一時停止する、「カメラ」で写真を撮る、撮影や録音、音声入力を開始/停止するなど): 2本指でダブルタップ
- ・前の画面に戻ったり、通知を消したりする: 2本指でスクラブ(2本指を左右に素早く3回動かして「z」を描く)
- ・ボタンなどの項目にラベルを付ける: 2本指でダブルタップして押さえたままにします
- ・アプリを切り替える: 4本指で右、または、左スワイプ
- ・読み上げた内容をコピーする: 3本指でクアドラプルタップ(4回タップ)なお、ズーム機能を有効にしている場合は、3本指で5回タップします。
- ・ヘルプモードにする(ジェスチャの練習モード):4本指ダブルタップ
(4) ジェスチャを使用して、VoiceOverを制御する
次のジェスチャを使用して、VoiceOverを制御します。
- ・アクション: ジェスチャ
- ・VoiceOverを消音する/消音解除する: 3本指でダブルタップ。なお、ズーム機能を有効にしている場合は、3本指でのトリプルタップ。
- ・スクリーンカーテンのオン/オフを切り替える: 3本指でトリプルタップ。なお、ズーム機能を有効にしている場合は、3本指で4回タップ。
- ・標準のジェスチャを使用する: 画面を指でダブルタップして押したままでいると3つの上昇音が聞こえるので、そうしたらジェスチャを行います。指を離すと、VoiceOverジェスチャが再開されます。
- ・項目セレクタを開く: 2本指でトリプルタップ。(項目セレクタのリスト内を素早く移動するには、右または左のスワイプのほか、リストの右にある目次/索引をタップし、上または下にスワイプします。また、選択しないまま項目セレクタを閉じるには、2本指でスクラブします)
2 ローターを使ってVoiceOverを制御する
VoiceOverローターを使ってVoiceOverの機能を変更することができます。
(1) ローターの操作方法
VoiceOverがオンのときに、ダイヤルを回すように画面上で2本の指を回転させます。両手の1本ずつの指で操作したい場合は、1本の指を上にドラッグすると同時にもう1本の指を下にドラッグします。
VoiceOverによってローター設定が読み上げられます。目的の設定が読み上げられたら、指の回転を停止します。逆回転もできます。また、1回の回転で一つの設定しか移動しないので、4分の1程度の小刻みな回転を行うことがコツです。
その設定を使用するために画面上で指を上または下にスワイプします。
使用できるローターの設定とその効果は、操作によって異なります。例えば、Webページをブラウズ中に「見出し」を選択した場合、下または上にスワイプするとVoiceOverカーソルが次または前の見出しに移動します。
(2) ローターのアクション
ローターに次のアクションをセットし、上・下スワイプします。
□ 移動する
- ・「文字」「単語」「行」: 文字単位、単語単位、行単位で読み上げて移動します。(テキストの編集に使います)
- ・「見出し」「ランドマーク」「リンク」「ボタン」: 見出し、または、ランドマーク、リンク、ボタンの項目に移動します。(特にWebページを読む場合に便利な機能です。)
- ・「テキストフィールド」「検索フィールド」: テキストフィールド、または、「検索フィールド」に移動します。
□ テキストを編集する
- ・「入力モード」: 入力モードを選択します。通常は標準入力モード。
- ・「テキスト選択」: 上・下のスワイプで選択する単位を選び、その後、右・左スワイプでテキストを選択します。
- ・「編集」:上・下のスワイプで「選択」「カット」「コピー」「ペースト」などを選び、ダブルタップで実行します。
- *キーボードが表示されている場合は、ローターは「漢字変換・予測変換」に自動でセットされています。ホーム画面のアプリアイコン、メールアプリの受信ボックスの各メール概要項目など、自動でアクションがローターに設定されています。一々ローターを回さなくてよく、便利な機能です。
□ 調整・設定する
- ・「音量」「サウンド」「読み上げ速度」: 音量やサウンド(電話のコール音、通知オンなど)、速度を調整します。
- ・「句読点」: 「すべての句読点」「一部の句読点」「句読点なし」に読み上げの設定を変えます。