アイナビアプリの勉強会

アイナビアプリのアイコン
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5月13日(土)勉強会を開催

参加者は、ユーザー3人、サポーター3人、オンライン3人でした。今回の勉強会は、ユーザーさんにも参加してもらい、4月にリリースされたばかりのアイナビアプリの使い方について考えてみました。

オンラインの参加者も含め、使い方について意見交換を行いました。その後、意見交換で出たアドバイスに基づき、アイナビの設定を行い、姫路市役所周辺で歩行体験を行いました。

意見交換の内容

◆体験された方の意見

アイナビの画面
アイナビの画面
  • ・使ってみたが、何もしゃべってくれない。
  • ・ 信号については教えてくれなかった。また、コンビニを過ぎてからコンビニがありますと通知が遅れる。
  • ・ ホームセンターの駐車場から出てくる車を検出できない。 iPhoneを右左に向けると信号を検出できるが、普通に歩いていては信号を検出できない。 障害物の検出の信頼性が低いが、 案内モードで「正しい方向です」という案内は非常に役立つ。また、右折、左折の指示も遅れることが多い。
  • ・コンビニに行く途中、前をゆっくりと歩く高齢のおばあさんにぶつかりそうになった。
  • ・車、人、白線を障害物に設定しているが、白線と読み上げている間は、歩道を歩いていることを認識でき、安心して歩行できる。
  • ・周辺情報を使って、ラーメン屋、ファミレスなどを探すのに使えることがわかった。

◆アイナビの使い方についてのアドバイス

  • ・どうしても情報過多になるので、アイナビの設定で障害物の検出を、信号、横断歩道、点字ブロック、白線など自分に必要なものに絞って使うのが良い。
  • ・「人」の検出は、静止していても動いていても、後ろを向いていても、カメラ画面上である一定の大きさに写ると「人」と判断するようだ。車もそうであるが、人や車も全体が映らないと検出できないようになっているようだ。
  • ・画像認識は距離が分からないので、検出範囲を正面のみに絞ることが重要である。
  • ・このアプリを100%信頼して歩行するのは危険であるが、このアプリの特徴をよく調べて、自分に合った使い方を見つけることが大切である。ガイドさんと一緒に歩いて、ガイドさんの情報とアプリの情報の違いを把握し、自分にとって役立つ情報を見極める必要がある。
  • ・信号の検出については、OKOアプリが優れていることアイナビの開発者も認めている。誤認識を避けるために小さく写った信号は分析対象から外している。例えば、片側2車線のように道路幅が広いと信号を認識しないと言われている。一方、OKOアプリは幅の広い道路でも認識する。
  • ・アイナビを基本的に使い、信号のところでOKOアプリに切り替えれば良い。SiriでOKOを起動すると便利である。アイナビアプリは、設定で信号をオンにするとバッテリーの消耗が大きいので、OKOを使う場合は、アイナビの信号の設定はオフでも良い。
  • ・アイナビの練習には、iPhoneをポーチで固定することが基本です。カメラを右に左に向けて信号を検出しようとすることは、どの信号を検出しているか分からなくなるので、それは厳禁である。

写真1 これから体験歩行に出発
写真1 これから体験歩行に出発
写真2 マイナビで信号を検出?
写真2 マイナビで信号を検出?
写真3 アイナビで歩行
写真3 アイナビで歩行

takahiro93

視覚障害者のICT応援団をしています。 パソコンやiPhoneは、視覚障害者にとって日常生活ツールとなっています。しかし、視覚障害者が操作できない部分があるウェブやアプリがまだまだ多くあります。また、視覚障害者の8割近くが、パソコンやスマフォをまだ活用していないと言われています。このような問題の解決に努力したいと思っています。