ボイスオーバー自主トレを開催

6月16日にボイスオーバー自主トレを開催しました。自主トレは、決まった話題はなく、ユーザーが集まり、「今VoiceOverで困っていること」「みなさんに紹介したいこと」を発言してもらい、それについてみんなでワイワイと意見交換や実習を行うというものです。

自主トレの意見交換結果について報告します。

■参加者

自主トレの様子
  • ・ユーザー:4人、うち1人はこれからアイホンを使いたいと希望する方です。
  • ・サポーター:1人

■意見交換

  • ・これからアイホンを使いたい人へのアドバイス
  • Q:人とぶつからない程度に歩行はできるが、文字は読めない。アイホンを使いたいと思っているが、電話がうまく使えるか不安である。ラジオや道案内にもアイホンを使いたい。いろいろ教えて欲しい。
  • A1:電話をかけるのは、Siriを使って音声でリクエストをする。簡単である。
  • A2:道案内をしてくれるアプリがある。また、信号を読んでくれるアプリもある。
  • A3:エアコンのリモコンなどは、Be My Eyesを使って、ボランティアに見てもらう。
  • A4:新しいアプリの情報などは、メーリングリストなどに入って自分から探しにいくとよい。その使い方を動画で紹介しているものもある。
  • ・Seeing AIについて
  • Q:Seeing AIに室内ナビという新しい機能が追加されたようだが、どのようなものか。
  • A:Seeing AIの室内ナビを使ってみたが、便利である。たとえば、家の門から玄関まで行くのに使えそうだ。*意見交換のあと、室内ナビの使い方の練習をした。
  • ・ドキュメントトーカーについて
  • Q:あるメーリングリストではドキュメントトーカーが話題になっているが、どのようなものか。
  • A:ドキュメントトーカーは、音声エンジンの一種である。現在、ボイスオーバーの音声は、「キョウコ」と「オトヤ」という音声エンジンを使っているが、ドキュメントトーカーの音声も使えるようになったようだ。昔から使われている音声エンジンで音質もよいので人気があるのだろう。
  • ・フィッシング詐欺メッセージ
  • Q:怪しいメッセージがショートメッセージに来た。「(宅配業者を装って)荷物を届けたが留守だった。次のURLをクリックして対応しなさい」というようなメッセージだった。
  • A:フィッシング詐欺のメールだと思われる。アマゾンや楽天から送られたようなメッセージもあるので注意が必要だ。見分け方などのページがあるのでメーリングリストで紹介する。
  • ・報告
  • R:鹿児島に旅行したがその帰りに、ラジコを試してみた。確かに、福岡にいると、福岡の放送局が、岡山にいると岡山の放送局が自動で出てきた。

■Seeing AI屋内ナビの練習

Seeing AIのアイコン

(1)最新Seeing AIアプリのインストール

  • ・最新バージョンは5.1です。参加者3人のアプリは最新版でしたが、「室内ナビ」チェンネルがありませんでした。
  • ・室内ナビのチャンネルがあるかないかのチェック方法:SeeingAI 起動後、画面下部のチャネルをタップし、上スワイプで進んでいくと、「シーンプレビュー」というチャンネルのあと、「セカイプレビュー」と読み上げると、OKです。
  • ・読み上げない場合、SeeingAIの「メニュー」>「設定」>「チャンネルの並べ替え」に進み、ダブルタップします。チェンネルの並べ替え画面を右スワイプで進んでいくと、「世界」と読み上げます。これをダブルタップすると「選択中の世界」となり、「世界」チャンネルが現れます。

(2)操作

室内バビゲーションを起動します。まず、ルートを作成します。その後、ルートを選び、フォローボタンをダブルタップして、案内サウンドやマーカー音の案内に従って目的場所まで進みます。

案内サウンドは、左右のスピーカーから音がでますので、必ず、イヤホンが必要です。

・室内ナビの起動

Seeing AIの画面で、「世界プレビュー」チェンネルまで進み、左スワイプした後「屋内ナビゲーション」ボタンをダブルタップします。

・ルートの作成

  • -ルート画面において、「追加」ボタンをダブルタップして、新しいルートを作成します。そして、出発地点の名前を入力します。
  • -アイホンの背面カメラを前方に向け、胸で保持したまま、出発地点で回転をします。100%というまで回転します。通常1回半から2回回転します。
  • -目的地点までゆっくりと歩きます。途中、数メーター毎にマーカー音が鳴ります。

・目的地に歩く

  • -屋内ナビゲーションを起動します。ルート画面でルートを選択し、フォローボタンをダブルタップします。
  • -出発地点を探します。出発地点に進むとマーカー音で知らせてくれます。
  • -進むべき方向は、右スピーカーから案内サウンドがれば、右方向に、左スピーカーから音があれば、左方向に進みます。また、途中、マーカー音が鳴り、正しいルートを通っていることがわかります。

takahiro93

視覚障害者のICT応援団をしています。 パソコンやiPhoneは、視覚障害者にとって日常生活ツールとなっています。しかし、視覚障害者が操作できない部分があるウェブやアプリがまだまだ多くあります。また、視覚障害者の8割近くが、パソコンやスマフォをまだ活用していないと言われています。このような問題の解決に努力したいと思っています。

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