80歳の高齢者を個別サポート

6月3日(土)個別サポートを実施

参加者は、ユーザー1人(80歳)、サポーター3人でした。

ユーザーの特徴

  • ・男性(80歳)
  • ・現在の視力:全体がぼやけて見える、特に中心が見えない。iPhoneでテキストだけを拡大しているがほとんど読めない。
  • ・やってみたいこと:商品の取り扱い説明書を読み上げたい。
  • ・歩行:散歩をしたいが、怖くて外に出ることができない。短い白い杖を使用。
  • ・10年前までパソコンを使用、2・3年前にiPhoneを購入して、電話だけを使用。
  • ・iPhoneの得意な家族がおられるので、支援をいただくことも可能。

実演

写真1 実演で読み上げを行った封筒(Seeing AIアプリ)
写真1 実演で読み上げを行った封筒(Seeing AIアプリ)

Seeing AIで、封筒の差出人を読み上げる練習をしました。取説を読むのに利用したいとのことでした。

サポート内容

  • VoiceOver入門テキストを使ってサポートを進めた
  • ・外観とボタンの説明
  •  ホームボタン、消音SW、ボリュームボタン、右サイドボタンについて説明
  •  特に、消音SWには拘っておられたので、電源を切るように指導し、数回練習した。
  • ・Siriの練習
  • ・電話をSiriでかける、切る
  •  [課題]連絡先の姓と名を整理する必要がある
  • ・電話を受ける:2本指ダブルタップ
  • ・ロック解除
  •  パスコードの入力練習(ダブルタップ)を数回した。指紋認証はすでに登録済でした。

全体評価

  • ・ダブルタップやスワイプもうまくできる。
  • ・サポート中、何度も繰り返して練習したいと希望された。先に進むことより、繰り返しの練習が大切かと思われた。

次回サポート内容

写真2 個別サポートのイラスト
写真2 個別サポートのイラスト
  • ・次回、7月1日(土)
  • ・復習、ダイレクト操作とシリアル操作、ホーム画面の確認
  • ・VoiceOver入門テキストの2日目

takahiro93

視覚障害者のICT応援団をしています。 パソコンやiPhoneは、視覚障害者にとって日常生活ツールとなっています。しかし、視覚障害者が操作できない部分があるウェブやアプリがまだまだ多くあります。また、視覚障害者の8割近くが、パソコンやスマフォをまだ活用していないと言われています。このような問題の解決に努力したいと思っています。

コメントを残す